うつ病の病歴・就労状況等申立書|伝わる書き方を解説
「病歴・就労状況等申立書に何を書けばよいですか」
「受診していない期間は空欄でよいですか」
「仕事をしていたら不利になるのでしょうか」
病歴・就労状況等申立書は、診断書だけでは伝わりにくい発病から現在までの経過、日常生活、就労状況を本人側から説明する書類です。症状の強さだけでなく、具体的な支障と援助を時系列で記載します。
✅ この記事で分かること
- ✅ 発病から現在までの期間の区切り方
- ✅ 受診中・中断中に書く内容
- ✅ 休職・復職・欠勤の具体的な示し方
- ✅ 日常生活の援助を伝える方法
- ✅ 診断書との矛盾を防ぐ確認手順
💡 この記事の結論
申立書は「つらかった」と強調する書類ではありません。発病から現在までを期間を空けずに整理し、受診状況、治療経過、家事・外出・対人関係、就労上の支障と援助を、診断書やカルテと整合する事実として具体的に書きます。
病歴・就労状況等申立書の役割
診断書は医師が医学的状態を記すのに対し、申立書は本人や家族が生活・仕事の経過を説明します。初診日の手掛かり、転院理由、治療中断、障害認定日頃の状態、現在の就労実態をつなぐ役割があります。
日本年金機構の記載要領では、発病から現在までを期間を空けずに記入し、1期間が5年を超える場合は3~5年ごとに区切るとされています。様式は病歴・就労状況等申立書の公式ページで確認できます。
医療機関ごと・生活変化ごとに期間を区切る
受診先が変わったとき、入退院、休職・復職、退職、症状の大きな変化を目安に区切ります。各期間には医療機関名、受診頻度、服薬・治療の概要、医師からの指示、転院や中断の理由を書きます。
「〇年頃」ばかりにせず、診察券、お薬手帳、健康保険の給付記録、勤務記録、通帳などで年月を確認します。分からない日付を推測で断定しないことも大切です。
うつ病による日常生活の支障を具体化
「何もできない」だけでは、どの程度の援助が必要か伝わりません。食事を用意できず家族が準備する、入浴を促されても週1回程度になる、支払いを忘れるため家族が管理する、一人では通院できない、電話や来客に対応できない、など行動で示します。
調子のよい一日だけでなく、悪い日の頻度と、一人暮らしでも親族が訪問・連絡して支えている実態を記載します。
働いていた期間は配慮・不安定さまで書く
会社名や勤務時間だけでなく、仕事内容、一般雇用・障害者雇用、短時間勤務、在宅勤務、配置転換、上司の声掛け、同僚の補助、欠勤・遅刻・早退、休職歴を具体的にします。
出勤できた事実を隠すのではなく、なぜ継続できたのか、帰宅後は寝込んで家事ができなかったか、勤務が安定していたかを正確に説明します。給与明細や出勤簿が補足資料となる場合があります。
診断書との不一致を提出前に確認
申立書では一人で家事ができないのに、診断書では援助不要となっているなど、重要事項が食い違うと実態が伝わりにくくなります。初診日、傷病名、受診期間、入院歴、就労状況、日常生活能力を照合します。
診断書を本人が書き換えることはできません。誤記や医師に伝わっていない生活状況があれば、資料を整理して医療機関へ確認します。
誇張・省略・定型文の貼り付けを避ける
受給のために重く見せる表現や、他人の例文をそのまま使うと、カルテ・診断書・勤務記録との矛盾が生じます。反対に「迷惑をかけたくない」と支障を省略することも適切ではありません。
福岡市から北九州市への転居などで受診先が変わった場合も、転居・転院の経緯を一続きにして、空白期間を残さないようにします。
よくあるご質問
Q1. 申立書は本人が書かなければなりませんか
家族等が代筆することもできますが、代筆者と本人との関係を明らかにします。
Q2. 受診していない期間は空欄でよいですか
空欄にせず、受診しなかった理由、症状、生活・就労状況を書きます。
Q3. 初診日を覚えていません
診察券や紹介状、保険給付記録などを調べ、推測だけで断定しません。
Q4. 仕事をしていたことは書かない方がよいですか
隠さず、勤務時間、配慮、欠勤、休職、帰宅後の状態まで正確に記載します。
Q5. 何文字くらい書けばよいですか
文字数より、期間を空けず審査に必要な事実を具体的に示すことが重要です。
Q6. 診断書と内容が違うときはどうしますか
自己修正せず、事実資料を整理して作成医療機関へ確認します。
Q7. パソコンで作成できますか
日本年金機構はExcel様式も公開しています。表面・裏面を両方作成します。
福岡でうつ病の障害年金を検討している方へ
うつ病の障害年金では、診断名だけでなく、食事、清潔保持、金銭管理、通院、対人関係、就労などへの具体的な支障を確認します。あひる社会保険労務士法人では、代表社労士の野田大吾郎をはじめ、福岡市・北九州市・久留米市などからのご相談に対応しています。福岡市中央区平尾の本社は西鉄平尾駅徒歩3分、博多区の相談会場はJR博多駅直結徒歩1分です。電話・LINE・オンラインでも相談できます。
最終更新日 2日 ago
投稿者プロフィール

- 特定社会保険労務士_全国社会保険労務士連合会 第40190102号
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障害年金は、身体障害をはじめ、知的障害、うつ病・統合失調症などの精神疾患、ガン・脳血管疾患・心疾患・糖尿病など、ケガや病気により生活や仕事に不自由のある方を対象とした制度です。
しかしながら、本来であれば受け取る権利があるにもかかわらず、認知度の低さや受給手続きの複雑さから途中で手続きをあきらめてしまったりなど、「障害年金制度」の役割を果たせておらず、多くの方々が受給に至っていないのが現状です。
そこで『障害年金のことで困っている方々の力になりたい』という想いから、障害年金特化型の当事務所を立ち上げました。
障害年金を受給できれば、ご自身やご家族の経済的な安定はもちろん、精神的な支えにも繋がるはずです。
もし障害年金のことでお悩みでしたら、まずは当事務所へお気軽にご相談ください。
そして、障害年金の受給へ向けて一緒に考えていきましょう!
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